2020/06/11 22:46

サカヅキ米穀店に酒米を提供して下さっている「三芳菊酒造」についてご紹介します。
◆三芳菊酒造
創業 明治22年(1889年)
四国のど真ん中にあるファンキーな酒蔵です。
日本三大河川のひとつ吉野川のほど近く、山と山に囲まれた寒冷地、徳島県三好市池田町。
その町中にある武家屋敷の奥で、三芳菊の酒は造られます。
蔵元となる馬宮家はもともと武士で、江戸時代初期に阿波に移り、明治時代に日本酒造りを始めました。
現在5代目となる馬宮亮一郎さんは伝統を受け継ぎつつもとにかく挑戦好き。
毎年新しいやり方で仕込むので銘柄は増える一方です。
亮一郎さんは20代半ばまで東京のレコード店に勤めていたほどの音楽通で、今も地元イベントの音響を担当したり、レコードを聴きながらお酒を飲むイベントなど行っています。
その感性は酒造りに大いに生かされ、見た目も味わいも「攻めた日本酒」を次々と生み出しておられます。
三芳菊の基本となる造り方は「総ハゼ・高温早期発酵」というやり方で、これは従来の吟醸酒造りの常識である「突きハゼ・低温長期発酵」とは真逆のものです。

そこから生まれる日本酒は、
強烈にフルーティな香り、
ジューシィでトロピカルな味わい。
不思議とアルコール感を感じない飲み口に、
「お酒は苦手だけど三芳菊なら飲める」
という声もあるほどです。
また、三芳菊の世界観を伝えたい、とラベルにもこだわります。
イラストを多用し、仕込みごとに変えるラベルはCDのジャケットのようです。

飲む前はラベルを見ながら味を想像し、
飲みながら味の中にラベルのイメージを探すのが楽しい日本酒です。

所在地:徳島県三好市池田町サラダ1661

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