日本酒の原料である酒米をメインに使用したアクセサリーを作っています。
人が土と水に向き合い、祈りと共に作り続り続けてきた日本酒。
その美しさを身につけられるよう、ひとつひとつ心を込めて制作しています。
≪酒米≫
日本酒を作るために改良された品種のお米を「酒造好適米」、通称「酒米(さかまい)」と言います。
日常的に食べるお米(飯米)に比べて
・粒が大きい
・中心に心白と呼ばれる白く不透明な部分がある
・タンパク質の含有量が少ない
等の違いがあります。
≪精米歩合≫
日本酒を作る際、酒米を磨いて中心部分だけを使用する場合があります。
そうすると雑味が出にくいのだそうです。
どれだけ削ってあるかを示すのに「精米歩合」という言葉を用います。
玄米の状態を100%とし、2割削った状態なら「精米歩合80%」、6割削った状態なら「精米歩合40%」です。
磨かれたお米は丸く、淡く輝いてまさに宝石のようです!
酒造りは酒税法と結びついており、原料である酒米を醸造目的以外で入手することは非常に困難です。
サカヅキ米穀店では、酒蔵を訪ね、蔵元の想いを伺い、ときには井戸のお掃除をお手伝いする中で、
ご縁のつながった酒蔵から有志で酒米を分けていただいています。
◆酒米アーティスト ほっぺふき子
造形師、唎酒師、モデル・タレント。
造形スタジオGILLGILL、モデル事務所i_design所属。
日本酒の美しさに魅せられ、飲むだけではない日本酒の楽しみ方を模索する。
田植え、蔵見学に始まり、酒をイメージしたオブジェの制作、
酒の味わいから絵を描く・小説を書くワークショップを開催。
2018年に夫が腎不全を患って以来、日本酒の祈りとしての役割に主眼をおき、
土、水、米、人、菌、
いのちの連なりによって出来上がる日本酒のチカラを
身に着ける人が纏えるように酒米アクセサリーを作っている。