2020/06/11 22:38

サカヅキ米穀店に酒米を提供して下さっている酒蔵「安井酒造場」についてご紹介します。

◆安井酒造場
創業 明治17年(1884年)
滋賀県甲賀市土山で、安井利晴さんと奥様の恵さんのお二人で営む小さな酒蔵。
2019年からは修行に出ていた息子さんも帰ってこられて、親子3人体制です!

昔ながらの道具を使った丁寧な造りの少量生産。
特に搾りは「させやん」の愛称がつけられた佐瀬式木槽(させしききぶね)で行う、
日本でも数少ない正真正銘の木槽搾りです。
ラベルは書道家でもある奥様の書でデザインされ、一枚一枚手作業で貼っています。


お米は滋賀県産にこだわり、玉栄や吟吹雪など滋賀を代表する酒米を使用。滋賀県が開発したみずかがみ、地元甲賀市土山産の日本晴など飯米も積極的に取り入れています。

仕込み水には敷地内の井戸から湧き出る鈴鹿山系の伏流水を使用。
口に含むと、じわっと柔らかい味わいを感じます。
井戸は4mと浅いのですが、湧き出る水はとてもきれいです。
この美しさは「井戸替え」と呼ばれる、毎年の井戸の大掃除によって保たれています。
井戸の底に敷き詰めてある石を運び出し、洗い戻す重労働ですが、有志によるボランティア達と共に毎年和気あいあいと行われます。
これを行事として楽しみにしている人もいる程です。

お酒の味わいは全体的に優しく大らかで力強い印象です。
日本酒の味は米・水・酵母、様々な要因で決まりますが、作り手の人柄も大きく影響すると思います。
安井酒造場の代表銘柄「初桜」はどれも安井ご夫妻のお人柄がそのままお酒になったような味わいです。
陽気でエネルギッシュ、常に周りを笑わせようとする利晴さん。
それを優しさと機転でサポートする恵さん。
ここのお酒は、飲むと「元気出して行こう!」と励まされたような気持ちになれます。

所在地:滋賀県甲賀市土山町徳原225番地

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